
人間と植物の関係の長~い歴史の中で、植物によっては実は人間をうまく利用してしたたかに生き延びてきたのではないかという、植物の立場で書かれた面白い内容の本です。
そう考えると杉や桧が戦後日本中の山に植林されたのは、杉、桧の立場で考えると子孫を繁栄させる戦略として大成功だったんですね。
しかし、さまざまな事情で人が世話をしてくれなくなってしまったのは大誤算!
森林では間伐されない木が大きくなれずに、窮屈に生きています。
ただ21世紀になり、人々の意識が杉桧を含めた森林に戻り、木が大きく育つ健康な森林に少しずつなりはじめていますよ。
人間も植物も持ちつ持たれつ、よい関係でつきあっていきたいですね。